過去の展覧会

2013年
5月

内田邦太郎パート・ド・ベールガラス展

会期:2013年5月14日(火)-19日(日)
11:00~18:00
会場:文化交流センター 京都画廊

内田邦太郎パート・ド・ベールガラス展

パート・ド・ベールとは
「パート・ド・ベールとは」とはフランス語で、ペースト状のガラスという意味です。
フランスのアール・ヌーボー初期の、ロダンと同世代の彫刻家アンリ・クロ(1840~1907)が着色されたロー(蝋)を使ってレリーフ作品を作っていましたが、ローのままだと脆く、欠けたり溶けたりしやすいた為、何とかローの質感を残しながら丈夫な物が出来ないものかと考えていました。そして様々な色ガラスを碎いて粉状にした物をのりで練って耐火性の型に詰めて焼き、溶かして固めた後に型を壊して中のガラスを取り出す事を思いつきました。その為にその技法のことを「パール・ド・ベール」と名付けられました。しかし、のりの為焼けた後不純物の影響で無数の泡が発生し砂糖菓子の洋で、求められていたローの様な質感が得られませんでした。アンリ・クロの弟子達の世代(アマルリック・ワルター(1869~1971)、アージー・ルッソー(1885~1953)、フランソワ・デコルシモン(1880~1971)等)に成って、ローの質感をもった作品が出来るように成りました。しかし、第二次世界大戦を境にしてこの技法は跡絶え、戦後しばらくは、ガラス工芸の中でも最も難しい幻の技法と言われて来ました。この技法は形もローで原型を作る為に手で納得がいくまで自由に表現が出来、色も粉末状の為に混色や濃淡が思いのままに調節出来るのが、大きな特徴と成っています。